
こんにちは!ことパパです。
今回は、潜水業務を行うために必要な資格「潜水士試験」について、実際に受験した体験をもとに詳しく解説します!
本記事では次の疑問をすっきり解決できる記事になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。
1.資格概要
1-1|潜水士とは
潜水士試験は、日本国内で潜水業務を行うために必要な国家資格を取得するための試験です。労働安全衛生法に基づき、厚生労働省が定める資格であり、試験は各地の安全衛生技術センターで実施されます。
1-2|試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
試験形式 | 筆記試験のみ(マークシート式・五肢択一) |
試験時間 | 4時間(12:30~16:30)※休憩なし |
合格基準 | 各科目40%以上、全体で60%以上の得点 |
試験日程 | 年に数回、安全衛生技術センターで実施 |
試験会場 | 各地の安全衛生技術センター |
合格後の手続き | 都道府県労働局に申請し、潜水士免許証を取得 |
1-3|試験科目・配点
潜水士試験の試験科目ごとの配点は以下のとおりです。
試験科目 | 出題数(配点) | 内容 |
---|---|---|
① 潜水業務 | 10問(30点) | 種類・機材・作業方法など |
② 送気、潜降及び浮上 | 10問(25点) | 空気供給・浮上時の注意点など |
③ 高気圧障害 | 10問(25点) | 減圧症・酸素中毒・窒素酔いなど |
④ 関係法令 | 10問(20点) | 労働安全衛生法・規則など |
合格基準は全科目の合計点が60%以上かつ各科目40%以上となっているため、特定の科目だけではなく、全体的にバランスよく勉強することが重要です。
1-4|潜水士取得のメリット
✔ 潜水作業に従事ができる
✔ 就職や転職に有利
✔ 趣味やスキルアップにも役立つ
労働安全衛生法により、業務として潜水作業を行う場合は「潜水士免許」が必須です。資格がなければ、プロの潜水作業に従事できません。
潜水士の資格を持っていると、以下の業界での就職・転職が有利になります。
- 海洋土木・建設業(港湾工事、ダム・橋梁の水中工事 など)
- 漁業・養殖業(海底調査、漁礁設置、海藻・貝類の管理 など)
- 警察・消防・自衛隊(水難救助、潜水捜索 など)
- 水族館・テーマパーク(水槽の清掃、魚の世話 など)
- 潜水調査・研究機関(海洋環境調査、水中文化財の発掘 など)
ダイビングを趣味にしている人は、潜水に関する知識を深めることができ、安全に潜れるようになる。
減圧症や高気圧障害についての知識が身につくため、レジャーダイビングにも役立ちます。
2.潜水士とCカードとの違いは
レジャー目的のダイビングライセンスと混同されることもあるので、違いを次の表にまとめました。
項目 | 潜水士(国家資格) | ダイビングライセンス(Cカード) |
---|---|---|
目的 | 業務用潜水 | レジャーダイビング |
発行機関 | 厚生労働省 | PADI、NAUI、SSIなどの民間団体 |
法的効力 | 労働安全衛生法に基づく国家資格 (業務に必須) | 法的効力なし (レジャーでの必要資格) |
試験・講習 | 学科試験のみ(実技なし) | 学科+プール実習+海洋実習 |
取得期間 | 試験合格のみ | 2~4日間の講習が必要 |
費用 | 約8,800円(試験料) | 約5万〜10万円(指導団体による) |
潜水スタイル | ヘルメット式潜水、送気式潜水 | スクーバダイビング(自給式) |
✔ 潜水士資格を持っていても、レジャーダイビングをするにはCカードが必要
✔ Cカードを持っていても、業務としての潜水作業(工事・点検など)はできない
3.おすすめ勉強法!
すでにかなり前に合格済みなので、自分が改めて受験し直すならどうするか、考えました!
3-1|おすすめ教材
7日間マスター 潜水士試験 合格テキスト+模擬テスト
✔ 頻出事項のわかりやすい解説
✔ 過去問題を厳選した3回分の模擬テスト
✔ 最新の改正高圧則にもしっかりと対応
私が受験したときは過去問とテキスト2冊使用しましたが、後で考えると1冊でも十分合格できたと思うので、評判の良いこちらをおすすめします。
3-2|スケジュール
潜水士試験の勉強期間は1週間を目安にスケジュールを作成しました。
1週間(7日)×2時間=14時間程度を想定しています。

3-3|スケジュールのポイント解説

テキスト部分はサラッと読んで模試を解くのをメインにやりましょう。
潜水士試験の出題される問題は似たような内容なので、模試を繰り返して解くことで、合格へ最短距離で進めます!
模試を2~3回転すれば十分合格可能な点数が取ることができると思います!
4.受験体験談
4-1|勉強期間
12.2時間
4-2|難易度
⭐️☆☆☆☆☆ 易しい
合格率70~80%程度
4-3|受験したときの勉強方法
使用したテキストと問題集
- 潜水士試験徹底研究(改訂2版)/オーム社
- 潜水士 過去問題・解答解説集 2014年10月版/TAKARA license
オーム社の「潜水士試験徹底研究」は図解が豊富で、潜水用具の名称などがわかりやすく学べました。
基本的な勉強方法は、
- テキスト・問題集を1回通して学習
- 「潜水士 過去問題・解答解説集」を繰り返し解く
試験当日に「潜水士 過去問題・解答解説集」を解き始めましたが、そこからそのまま出題された問題も多かったです。事前に終わらせておけば、ほぼ確実に合格できると思います。
4-4|試験当日の様子
4-4-1|試験のスケジュールにツッコミたい
試験は私が受験した当時は午前(10:00~12:00)と午後(13:30~15:30)の二部制でした。
でも、実際のところ両方合わせても1時間あれば解けるレベルなので「なぜ4時間もかけるのか…?」と疑問しかなかったです。
おかげで1日丸ごと潰れるし、帰りもラッシュでグッタリ・・・
せっかく有給取ったのに、全然リフレッシュできないのが地味にキツかったです。
今は試験時間が12:30~16:30に変わって、1時間経過後に途中退出できるみたいなので、この問題点は解決してそうです。(羨ましい!)
4-4-2|試験会場の雰囲気が…
正直、今回の試験でいやだったのが会場の雰囲気でした。
・知り合い同士で来てて試験前など学校の昼休みみたい
・試験時間中なのに途中退出者がうるさい
・通路にカバン置くなって言われてるのに無視
・カンニングしてそうな人もいた
FP試験を受けた時も同僚と大声で挨拶周りしていて「え、ここ会社?」みたいな雰囲気でかなりいやだなと思っていたのですが、こっちのほうが強烈でした😇
たぶん私が受験した回が特に悪かっただけだと思います・・・
4-5|感想
一般的に「潜水」といえばスクーバダイビングのイメージが強いですが、業務用潜水には宇宙服のようなものを着て作業するタイプや、ボンベを背負わずに船から空気を送る「送気式潜水」があります。
これらについて全く知らなかったので、興味深く学習できました!😊
しかし、潜水士試験では、
・肺破裂
・空気塞栓症
・減圧症
・窒素酔い
・酸素・二酸化炭素中毒
など、人体への影響についても学ぶ必要があります。
このあたりを勉強した後は、「せっかく興味が湧いたのに、むしろ潜りたくなくなった…😅」というのが正直な感想です(笑)
5.まとめ
今回は、潜水士試験の資格概要、おすすめ勉強法、受験体験記を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に総まとめをします。潜水士試験はこんな資格です!
【取得がオススメな人】
✔ 潜水作業に従事したい人
✔ 就職や転職をしたい人
✔ 趣味やスキルアップに役立てたい人
【勉強方法】
✔ 勉強期間:1週間、10~20時間
✔ 模試や問題集を3回転する

これから受験を考えている方の参考になれば嬉しいです!
それではまた!ことパパでした。
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