こんにちは！ことパパです。
資格試験の勉強で、こんな悩みはありませんか？
- 勉強したはずの内容をすぐに忘れてしまう
- 何度も復習しているのに記憶に定着しない
- 復習のタイミングや方法が分からず、時間だけが過ぎていく
実はこれ、人間の記憶の特性を理解していないことが原因かもしれません。
そこで今回は、「エビングハウス忘却曲線」という記憶理論を活用し、記憶を定着させるための科学的かつ実践的な勉強法を解説します。
１．エビングハウス忘却曲線とは？人間の記憶はこうして失われる
１－１｜誰もが経験する「記憶の減衰」
エビングハウス忘却曲線は、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが1885年に発表した、人間の記憶が時間とともにどのように失われるかを表した理論です。
彼の実験によると、人は学習直後から急速に忘れていき、1日後には約7割近くを忘れてしまうことがわかりました。
１－２｜忘却の割合（実験データ）
| 時間経過 | 記憶の保持率 | 忘却率 |
|---|---|---|
| 20分後 | 約58% | 約42% |
| 1時間後 | 約44% | 約56% |
| 1日後 | 約26% | 約74% |
| 1週間後 | 約23% | 約77% |
| 1ヶ月後 | 約21% | 約79% |
このデータを見ると、「何もしなければすぐに忘れる」ことが一目瞭然です。
エビングハウス忘却曲線とは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した記憶の減衰に関する理論です。
彼の研究によると、人は何かを学習した直後から急速に忘れていきます。
２．忘却曲線を逆手に取る！記憶に残す勉強法「間隔反復」とは？
２－１｜ポイントは「思い出す」行為
人間の記憶は、ただ繰り返すだけでは定着しません。
大切なのは、適切なタイミングで思い出すこと。
このタイミングを計画的に実践する方法が「間隔反復（スペースド・リピティション）」です。
２－２｜間隔反復とは？
一定の間隔をあけて繰り返し復習することで、記憶の再強化が行われ、長期記憶として脳に定着するという手法です。
しかも、一度覚えたものをすべて毎回復習する必要はありません。
むしろ、忘れかけたタイミングで短時間だけ復習するほうが、記憶には効果的なのです。
３．資格勉強に活かす！忘却曲線を基にした復習スケジュール
３－１｜具体的な復習タイミング
エビングハウス忘却曲線に基づくおすすめの復習スケジュールは以下のとおりです。
| 学習からの経過時間 | 内容 |
|---|---|
| 学習当日 | 初回インプット＋即時軽い復習 |
| 1日後 | 問題演習＋重要ポイントの再確認 |
| 3日後 | 間違えた内容の再確認＋再テスト |
| 7日後 | 全体要点のチェック＋解き直し |
| 14日後 | 苦手部分の再整理＋再演習 |
| 30日後 | 総復習（模試形式や実践問題） |
一度に全部復習する必要はなく、要点や苦手な部分に絞ればOKです。
４．毎回全部復習しなくていい理由と「効率化の工夫」
４－１｜なぜ毎回全て復習しなくていいのか？
忘却曲線が示しているのは「何も対策をしなければ人は忘れる」という事実です。
裏を返せば、「適切に復習すれば、記憶は保持される」ということ。
しかも、一度記憶に入った情報は、復習のたびに強くなり、復習の必要頻度が下がっていくのです。
４－２｜効率よく復習するポイント
- 自分の言葉で説明できるか試す（アウトプット重視）
- 間違えた問題だけチェックリスト化しておく
- 要点だけをまとめた「復習ノート」をつくる
- 音声録音や図解など、自分に合った復習形式を使う
５．忘却曲線×資格勉強におすすめの学習ツール
５－１｜Anki（アンキ）
- フラッシュカード形式で記憶の定着に特化
- 間隔反復に基づいた自動スケジューリング
- スマホ・PC両方で使えて便利
５－２｜Googleカレンダー／Notion
- 復習予定を可視化し、アラームで通知
- 勉強ログや復習履歴も記録できる
６．よくある質問（FAQ）
Q. 仕事が忙しくて、毎回の復習が難しいのですが？
A. 完璧主義は逆効果です。
すべての回を完璧にこなすのではなく、「忘れる直前だけ重点的に復習」を心がけましょう。
要点復習や音声学習でも効果があります。
Q. 復習を繰り返しても、すぐ忘れてしまう気がします。
A. それはごく自然な反応です。
「忘れる → 思い出す」こと自体が記憶を強化するプロセス。
思い出すことに「努力感」があるほど、記憶は強固になります。
Q. 忘却曲線はすべての科目に有効ですか？
A. 基本的に有効ですが、記憶中心の科目（法令、単語、理論など）に特に効果的です。
理解重視の科目（数学や会計など）では、応用練習と併用すると良いでしょう。
７．まとめ：忘却は自然、でも復習は戦略的にできる！
「記憶できない」「何度も忘れてしまう」と感じるのは、あなたの努力が足りないからではありません。それは脳の仕組みによる自然な現象なのです。
大切なのは、「忘れる前提で勉強計画を立てる」こと。
エビングハウス忘却曲線に基づく間隔反復を取り入れれば、無駄な繰り返しを減らし、効率的に記憶を定着させることが可能です。
今後の資格試験に向けて、「覚えるより、忘れさせない工夫をする」勉強法を取り入れてみてください。
皆様の資格勉強の参考になれば嬉しいです！
それではまた！ことパパでした。
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