
こんにちは!ことパパです。
今回は、お金に関する幅広い知識を学べる資格の最上位資格ともいえる「CFP」について、実際に取得した体験をもとに詳しく解説します!
1.資格概要
1-1|CFPとは?
CFP(Certified Financial Planner、サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)は、高い専門性と倫理性を備えたファイナンシャル・プランニングの国際資格です。個人や家庭の資産設計に関する総合的なアドバイスができる専門家として、世界中で認知されています。
1-2|CFPの概要
項目 | 内容 |
---|---|
資格名 | Certified Financial Planner(CFP) |
認定機関 | 日本FP協会(国際的にはFPSB:Financial Planning Standards Board) |
受験資格 | ① AFP認定者であること ② 所定の大学院で単位を取得すること |
試験科目 | ・金融資産運用設計 ・不動産運用設計 ・ライフプランニング・リタイアメントプランニング ・リスクと保険 ・タックスプランニング ・相続・事業承継設計 ※各科目は独立しており、1科目から受験可能 ※CFP課目合格歴はAFP認定者として資格を保持していれば期限なく有効 |
試験形式 | 各科目マークシート式、四肢択一式 |
試験日程 | 年2回(6月・11月) ※2日間に分けて行われる |
出題数 | 各科目50問 |
受験料 | 1課目:6,600円(税込) 2課目以上の出願:1課目ごと3,300円(税込) |
1-3|合格ラインの推移
CFPは合格率を35~40%程度にする相対評価の試験です。
50問中何問以上正解すれば合格かは、次の図のとおり年度・科目ごとに異なります。

おおよそ6割(30問)以上正解すれば、ほとんど合格ラインに達成しますが、不動産やタックスなどは6割(30問)を超えることが頻繁にあるので余裕をもって7割(35問)を目標に据えたほうがよいでしょう。
2.FP技能士とAFP/CFPの違い
FPといっても、実は2種類の資格があります。
国家資格である「FP技能士」と民間資格である「AFP、CFP」です。
難易度は次の図のとおり、FP1級=CFP、FP2級=AFPです。

・FP技能士
→ 一度取得すれば一生有効!
・AFP・CFP
→ 継続学習が求められる。更新料がかかる。
私はFP1級が欲しかったので、CFPを経由してFP1級を取得する道を選びました。
3.実務経験なしでFP1級資格を取得するには?
実務経験がないため、FP1級の取得を諦めているかた、いないでしょうか。
実は、次の図のとおり実務経験がなくても②AFP認定研修修了(③の後でもOK)→③FP2級合格→④AFP登録→⑤CFP6科目合格→⑥FP1級(実技)合格というルートで行けばFP1級資格の取得が可能です。

私も実際にこちらの方法でFP1級を取得しています。
4.CFP認定者のメリット・デメリット
4-1|CFP認定者になるには
- CFP資格審査試験6科目に合格
- CFPエントリー研修の受講・修了
- 通算で3年以上の実務経験がある※
- 登録申請
※経験年数が不足するときは、実務経験とみなされる研修を受講する方法などがあります。
4-2|CFP認定者になるメリット
メリットとして次の点があげられます。
✔ 金融機関・保険・不動産・税理士事務所などでの評価が高い
✔ 独立系FPやコンサルタントとしての信頼度が増す
4-2|CFP認定者になるデメリット
デメリットとして次の点があげられます。
✔ 入会金および年会費が発生する。
登録料:5,000円(登録時初年度のみ)
年会費:12,000円(毎年発生)
会 費:8,000円(毎年発生)
✔ 資格更新のために、継続教育を受講する必要がある。
2年間ごとに継続教育の単位数を30単位以上取得する など
私の目的はあくまでもFP1級取得だったので、CFP認定者にならず、CFP資格審査試験6科目合格後すぐにFP1級を取得し、AFP認定者も辞めました。

金融機関に勤めていない趣味で取得している人間には、登録しておくメリットはあまりなさそうでした。年会費が発生するのは、家計的にかなり痛いです。
5.おすすめ勉強方法!
すでにかなり前に合格済みなので、自分が改めて受験し直すならどうするか、考えました!
5-1|独学で合格したい場合
5-1-1|おすすめ教材
CFP資格標準テキスト
✔ 日本FP協会の公式テキスト
✔ 法改正など最新情報が反映
✔ 一問一答問題などの練習問題あり
CFP受験対策精選過去問題集
✔ 過去5年間の試験から取捨選択した問題が収録
✔ 法改正などに対応
✔ 直近の法令改正のトピックスのまとめあり
5-1-2|スケジュール
CFP級は1科目60~120時間程度※と言われているため、1科目2ヶ月を目安にスケジュールを作成しました。複数科目受験するときには単純に受験科目数をかけて考えてください。
※日本FP協会のアンケートで、約半数の方が60時間未満の勉強時間でした。

5-1-3|スケジュールのポイント解説

まずはテキストにざっと目を通してみましょう!
2週間では内容の理解は全くできないと思いますが、わからないことを調べだすといくら時間があっても足りないので、サラッと読みすすめて全体像の把握に勤めてください。
テキストの理解はあやふやなままで良いので、問題集を解きまくりましょう!
CFP級の出題される問題は似たような問題が多いので、何度も繰り返して解くことで、合格へ最短距離ですすめます。
特にCFPは計算問題が多いので、計算問題のパターンを覚えてしまい得点源にするようにしましょう。
120分で50問出題されるので、問題を見たら「このパターンだから、この計算だ!」と思えるようにならないと、時間が足りなくなります。
テキストは問題集で間違えた部分を確認するために辞書代わりとして使用してください。
5-2|講座を受講して合格を目指す方
しっかり理解したうえで合格したい方は、TAC等の講座を受講してじっくり学ぶのがオススメです。
私はこの方法で合格しました。
5-2-1|講座の種類
TACの場合、次のWeb通信講座があります。最新情報や詳細はTACの公式HPでご確認ください。
講座名 | 回数 | 金額 | 教材 |
---|---|---|---|
CFP総合コース 基本講義 ・金融資産運用設計 ・不動産運用設計 ・ライフプランニング・リタイアメントプランニング ・リスクと保険 ・タックスプランニング ・相続・事業承継設計 +公開模試 | 52回 ・10回 ・8回 ・10回 ・8回 ・8回 ・8回 各科目1回 | 179,000円 ※ | 基本講義 ・CFPテキスト(各課目1冊) ・CFP問題集(各課目1冊) ・添削問題(各課目1回分) 公開模試(各課目1回分) |
Web通信講座/各課目 | 38,000円 |
※Web通信のほうがおすすめなので、DVD通信ではなくWeb通信の金額を載せています。
5-2-2|メリット・デメリット
✔ 試験に出るポイントをしっかりカバー
✔ 最新試験に対応
✔ スマートフォンやタブレットなどでスキマ時間に学習可能
✔ CFP講座を受講するとAFPの継続教育単位を取得できる
✔ お金がかかる
合格するだけであれば独学で十分可能なので、時間をとってしっかり理解したい方向けの方法です。

6.受験体験記
6-1|受験動機
私は実務経験がないためFP2級を取得してもFP1級を受けることができないのですが、CPF資格審査試験に合格すれば、実務経験なしにFP1級の実技試験の受験資格を得ることができるため、受験することにしました。
6-2|勉強期間
450時間程度
(75時間/科目×6科目=450時間)
6-3|難易度
⭐⭐⭐⭐☆☆ やや難しい
問題の難易度はかなり高いですが、4肢択一で6割前後とればいい試験なので、問題を大量に解きパターンを覚えることで合格可能です。
各科目の合格率は35~40%程度です。
6科目とるのは大変ですが、1科目ずつ受けることが可能なため、FP1級(学科)の合格が難しいと感じている方はCFPを経由して取得してもいいかもしれません。
6-4|受験時の勉強方法
TACのCFP総合コースを申し込み勉強しました。
受講し始めた最初の感想としては、「進むの早すぎてついていけない!」です。
各科目で講義が8回前後しかないので、超ハイペースで講義が進み、説明していただいている内容を理解するより前に次の論点が始まってしまいます😢
ただ、さすがはTACのベテラン教師陣だけあって、ポイントを押さえて解説してもらえるので、聞いた段階では理解できていなくても、問題集を解く段階で「この部分を言っていたのか」などの気づきがあったり、テキストを読み直したときに内容がすんなり入ってきたので、結果的にはやはり受講してよかったです。
個人的にはCFPくらいの高度な内容に短時間で合格しようとする場合には、講座を受講するのが良いと感じました。
6-5|感想
他の資格も大量に受験していたため、2014~2016年にかけて3か年でじっくり取得しました。
- 2014年 金融資産運用設計 合格
- 2014年 不動産運用設計 合格
- 2015年 ライフプランニング・リタイアメントプランニング 合格
- 2015年 タックスプランニング 合格
- 2016年 リスクと保険 合格
- 2016年 相続・事業承継設計 合格
私のCFPのイメージとしては、合格すると株とか保険、年金関係に俄然詳しくなって、なんでも答えられるようになるんだろうなと漠然と思っていたんですが、四肢択一式のマークシート方式なので試験に合格できたとしても、全然そんなことないですね💦
合格することを主目的にして、過去問回しばかりしていたので、理解がおろそかになってしまったのが残念な点ですが、逆に言うと過去問をメインにポイントを押さえて学習すれば合格できる試験です。
7.まとめ
今回は、CFPの資格概要、おすすめ勉強法、受験体験記などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に総まとめをします。CFPはこんな資格です!
【取得がオススメな人】
✔ 証券・金融業界で働く人
✔ お金の知識を体系的に学びたい人。
✔ キャリアアップしたい人。 など
【独学の勉強方法】
✔ 1科目勉強期間:2ヶ月、60~120時間
✔ 問題集を3~5回転する

これから受験を考えている方の参考になれば嬉しいです!
それではまた!ことパパでした。
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