
こんにちは!ことパパです。
今回は企業の経理や会計業務の知識を学ぶ「日商簿記」の2級について、実際に受験した体験をもとに詳しく解説します!
本記事では次の疑問をすっきり解決できる記事になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。
1.資格概要
1-1|日商簿記検定とは
日商簿記検定は、日本商工会議所が主催する簿記に関する資格試験で、企業の経理や会計業務に必要な知識を証明するものです。
1-2|試験のレベルと構成
日商簿記は1級から3級までの3つのレベルに分かれており、それぞれの内容と受験者層が異なります。
級 | 主な学習内容 | 主な受験者層 |
---|---|---|
1級 | 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 | 経理・会計の専門職、税理士・公認会計士受験者 |
2級 | 商業簿記・工業簿記 | 企業の経理担当者、経営者、転職希望者 |
3級 | 商業簿記の基本 | 学生、就職活動中の人、経理未経験者 |
1-3|合格率
日商簿記検定の合格率は試験の回ごとに異なりますが、目安は以下の通りです。
級 | 合格率 |
---|---|
1級 | 約10%前後 |
2級 | 約20%~30% |
3級 | 約40%~50% |
1-4|受験資格と試験の実施時期
日商簿記検定は誰でも受験可能です。試験は毎年6月、11月、2月に行われ、インターネットで受験できるCBT方式もあります。
試験内容や詳細なスケジュールは、各商工会議所の案内をチェックしましょう。
1-5|日商簿記2級試験の概要
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 90分 |
試験科目 | 商業簿記(60点)3問 工業簿記(40点)2問 |
試験内容 | 1.商業簿記 ・現金・預金の取引 ・売掛金・買掛金 ・決算、帳簿記入、決算・財務諸表の作成 2.工業簿記 ・製造業の生産取引の処理 ・原価計算、製造原価、利益計算 |
合格基準 | 総合得点70点以上 |
1-6|日商簿記取得のメリット
✔就職・転職に有利(経理職や金融業界で特に評価される)
✔会計知識の習得で企業経営に役立つ
✔税理士・公認会計士など上級資格の登竜門
2.おすすめ勉強法!
すでにかなり前に合格済みなので、自分が改めて受験し直すならどうするか、考えました!
2-1|おすすめ教材
TAC合格テキスト よくわかる簿記シリーズ
私が日商簿記2級の勉強で使ったのはTACのテキストと問題集です! 基礎からしっかり学びたい方にはおすすめです。
TACの問題集は解説も詳しいので、復習にも最適でした。
TAC 合格するための本試験問題集
本試験問題集は、本試験タイプの問題12回分、ネット試験なら模擬試験プログラム×10回分が掲載されています。
私は過去問を繰り返すことをメインに勉強しました💡
2-2|スケジュール

簿記2級の合格時間が簿記3級学習経験者は200~250時間程度と言われているので3ヶ月を目安にスケジュールを作成しました。
3ヶ月210時間(平日60日×2時間=120時間+土日30時間×3時間=90時間)程度を想定しています。
個人的には5,6ヶ月の長い期間をかけるほうが辛いタイプなのでこの期間にしていますが、ゆっくり勉強したい方などそれぞれタイプがあると思うので、自分にあった期間に見直してください。
2-3|スケジュールのポイント解説

最初の2週間でまずよくわかる簿記シリーズのテキストに目を通して、全体概要を把握しましょう。
商業&工業テキストは650ページあるので、次の表のとおり1日46ページ程度こなしていきましょう。

この時点では、当然理解できない部分が多いと思いますが、この時点ではそのままわからない状態で構いません。
次に3~8週間目の6週間でテキストを各章ごとに軽く読み直してから、その部分の問題集の問題を解いていきます。
当然分からないと思いますので、すぐに答えや解説を読んで理解を深めましょう。
商業&工業問題集は1日17ページ以上のスピードで読み進めてください。

テキスト全体の読み直しは1回でOKです。問題集をこなす時間が足りない場合は、2回目は間違った箇所や理解ができてない点だけでも大丈夫です。
わからない部分は、YouTubeで解説動画を出している方がいるのでそちらで学習しても良いですが、インプットに時間を掛けすぎて模試の時間がなくなるのは避けてください。
問題集での勉強が完了したら、模試試験を解いていきましょう。
合格するための本試験問題集には、模試12回分が収録されていますので、こちらを1ヶ月で3回転させましょう。
平日は1問、休日は2問のペースでこなしていけば3回転可能です。
問題集を勉強していても最初は全く点数が取れないと思いますが、繰り返していくうちに問題形式を覚えていき、合格点が取れるようになるはずです。
2-4|試験問題の配点・目標得点
各問で何点取ればよいかざっくり案を作成しました。
最終的に何点取ればいいのか意識して、勉強にメリハリをつけましょう。

工業簿記は満点狙いで行きましょう!
簿記始めたときには難しい、よくわからない!となりがちな工業簿記ですが、過去問を繰り返すうちに出題範囲が狭く、問題のパターンが決まっていることに気づくと思います。
出題傾向が安定しているため、過去問を繰り返し満点を目指しましょう!
商業簿記は第1問は仕訳問題が、第3問が決算関係の問題(財務諸表の作成・精算表の作成など)が出題されます。
こちらも出題パターンがある程度決まっているため、過去問を繰り返しとることで高得点が狙えます!
第1問はよくわかる簿記シリーズの合格テキストを購入すると「仕訳Webアプリ」というWebアプリの利用ができます。
通勤などの隙間時間を利用してこちらを繰り返し解いて第1問の高得点を狙いましょう!
3.合格までの道のり(私の体験談)
3-1|難易度
⭐⭐⭐☆☆☆ 普通
特に簿記未経験の方は、しっかりとした準備が必要な試験です。
3-2|受験動機
私が簿記2級を受験しようと思ったきっかけは、工事現場の事務から経理部門への異動でした。
建設業経理士2級は持っていましたが、ほとんど記憶に残らっておらず、経理の基本的な知識(借方・貸方すら理解していない状態)もゼロだったんです。
このままじゃ駄目だと思い、簿記の基本からしっかり学べる日商簿記2級の受験を決意しました。
受験級については、建設業経理士2級を持っていることを考慮し、日商簿記3級ではなく日商簿記2級から受験しました。
3-3|勉強期間と方法
勉強は約2ヶ月でした。
正直、勉強不足だったと思いますが、テキストをほとんど読まず、過去問を中心とした勉強方法のおかげで、ぎりぎり合格することができました。
3-4|感想
日商簿記2級を学んだことで、基本的な貸借の理解だけでなく、簿記一巡の流れや業務の意味が見えてきました。
また、業務理解度が高まり周囲からの信頼も高くなり、自信をつけるきっかけになりました。
4.まとめ
今回は、日商簿記2級の資格概要、おすすめ勉強法、受験体験記を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に総まとめをします。日商簿記2級はこんな資格です!
【取得がオススメな人】
✔ 経理職や金融業界を目指す人
✔ 税理士など上級資格を目指す人
✔ 投資などで企業分析をしたい人
【勉強方法】
✔ 勉強期間:3ヶ月、210時間
✔ 過去問を2回転する
✔ 模試を3回転する
✔ 工業簿記で高得点をとる

簿記は、経理職か否かに関わらずぜひおすすめしたい資格です。
損益計算書、貸借対照表で出てくる資産、負債、純資産、費用、収益の考え方はビジネスだけでなく、投資や家計管理にもかなり有効な知識になります。
これから受験を考えている方の参考になれば嬉しいです!
それではまた!ことパパでした。
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