
こんにちは!ことパパです。
今回は、日本の消費税に関する知識を学べる資格「消費税法能力検定1級試験」について、実際に受験した体験をもとに詳しく解説します!
本記事では次の疑問をすっきり解決できる記事になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。
1.資格概要
1-1|消費税法能力検定とは?
消費税法能力検定は、公益社団法人全国経理教育協会が主催する検定試験で、日本の消費税に関する知識を問う検定試験です。
1-2|試験の目的
✔ 消費税の基本的な仕組みや計算方法を理解する
✔ 実務で適用できる知識を評価する
✔ 経理・税務のスキルアップを目指す
1-3|試験のレベルと内容
試験は複数の級に分かれており、主に以下の内容が問われます。
級 | 主な内容 |
---|---|
1級 | 消費税法の高度な理論・実務、税務処理の応用 |
2級 | 課税取引の判定、仕入税額控除など実務知識 |
3級 | 消費税の基礎知識、課税・非課税取引の概念 |
1-4|直近の合格率
実施時期 | 1級合格率 | 2級合格率 | 3級合格率 |
---|---|---|---|
2025年2月 | – | 60.02% | 74.28% |
2024年10月 | 24.19% | 86.26% | 92.44% |
2024年5月 | 14.21% | – | – |
2024年2月 | – | 79.59% | 93.28% |
2023年10月 | 62.09% | 73.44% | 87.78% |
1-5|試験概要及び形式
- 受験資格:特になし
- 出題形式:筆記試験(記述式・選択式)
- 試験時間:1級は90分、2級と3級は60分
- 合格基準:70点以上
1-6|メリット
✔ 企業の経理・税務部門での実務能力証明
✔ 税理士試験の基礎固め
✔ フリーランスや個人事業主の税務処理能力向上
✔ 会計・経理業務の転職・就職活動でのアピールポイント
2.おすすめ勉強法!
すでにかなり前に合格済みなので、自分が改めて受験し直すならどうするか、考えました!
2-1|おすすめ教材
公式テキスト
✔ この試験のテキストはこれ一択です。
公式過去問題集
公式HPから販売されています。
✔ 過去問題5回分収録
2-2|スケジュール
消費税法能力検定1級試験の勉強期間は一般に100時間程度と言われているため、2ヶ月を目安にスケジュールを作成しました。
2ヶ月(60日)×1.5時間=90時間程度を想定しています。

2-3|スケジュールのポイント解説

まずはテキストにざっと目を通してみましょう!
1週間では内容が理解できない部分が多いと思いますが、わからないことを調べだすといくら時間があっても足りないので、サラッと読みすすめて全体像の把握に勤めてください。
進捗の目安としては、次の表のとおり1日28ページ程度こなしていきましょう。

全体像を把握したあとは問題集を解いて、間違えた部分をテキストで確認するのが効率的です。
公式過去問5回分を3回転しましょう。
消費税法能力検定1級は過去問と類似問題が出やすいので、過去問を3回解くことで合格にグッと近づきます!(ただ、最近の合格率の低さをみるともしかしたら問題の改定などがあったのかもしれません。)
1回目:まずは解いてみる
2回目:間違えたところを重点的に復習する
3回目:時間を計って本番をシミュレーションする
ここまでやれば計算パターンなどもだいたい覚えられ、十分合格可能な点数が取ることができると思います!
3.受験体験記
3-1|受験動機
2013年FP2級合格後、税理士試験を目標に2月中旬頃から勉強を始めました。
8月上旬が試験だったので、今考えるとかなり無理なスケジュールでした・・・

もっと、会計・税務知識を深めたい!
時間足りないかもしれないけど、税理士試験を受けてみよう。
簿記論と財務諸表論を受験して、準備期間が短かったこともあり、結果は惨敗・・・
ただ、合格しているかもしれないという一縷の望みを持ち、結果が出る12月まで消費税法を受講していました。
不合格がわかったタイミングで、簿記論と財務諸表論を再受験するため、消費税法の勉強は途中でやめたのですが、せっかく勉強したのだから消費税に関する知識を何かしら形に残したいと思い調べたところ、この試験を見つけ、受験することにしました。

「せっかく勉強したのだから、消費税の知識を活かしたい!」と思い、この試験を受けることにしました。
3-2|勉強期間
1日
過去問を半分だけ解いて試験に臨みました。
消費税法勉強していない人が勉強したら、基本から学ばなければならないため、当然もっと掛かると思います。
3-3|難易度
⭐️⭐️☆☆☆☆ やや易しい

消費税法を150時間くらい勉強していたので、この状態であれば過去問1、2回解けば受かります。
なので、勉強してない方にとっての、この資格の取得難易度が分からず、参考にならず申し訳ございません・・・。
内容は消費税法の講義で解く問題を簡単にしたようなものだったので、それなりに勉強するのは大変なんじゃないかと思って「やや易しい」にしました。
1級の合格率は20~60%前後で非常にむらがあります。
私が受験したときには80%位だったと思うので、今は当時より難化したのかもしれません。
3-4|勉強方法
過去問を反復して解きました。
実際試験でも、ほぼ過去問の問題と同じようなのが出たので、これが一番有効だと思います。
あなたは何タイプ?おすすめ勉強場所を4つのタイプで徹底解説!
3-5|感想

消費税のこと何もわからないという人が税理士試験を受けるのはハードルが高すぎるので、消費税法を理解するための入口のための試験としては、ちょうどよい資格です。
経理実務を担当していて、税理士試験まで受ける時間がない方が、税法の基礎知識を体系立てて学ぶためには良い資格なので、興味がある方は受けてみてはいかがでしょうか!
4.まとめ
今回は、消費税法能力検定1級試験の資格概要、おすすめ勉強法、受験体験記を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に総まとめをします。消費税法能力検定1級試験はこんな資格です!
【取得がオススメな人】
✔ 経理・税務部門で働く人
✔ 税理士試験の基礎固めをしたい人
✔ 転職・就職活動のアピールに使いたい人
【勉強方法】
✔ 勉強期間:2ヶ月、90時間
✔ 公式テキスト&過去問を活用
✔ 問題集を3回転する

これから受験を考えている方の参考になれば嬉しいです!
それではまた!ことパパでした。
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